神はそこにおられるか
中西健彦(関東地区主事)

GODISNOWHERE

この言葉、どう読むでしょうか。学生時代の主事に教えてもらった言葉ですが、どのように読むかによって全く眺めが変わってきます。

4000年前、神はアブラハムを見知らぬ所に連れて行くよう呼びかけました。一体どこに行くのか。生活は大丈夫なのか。今の旅行会社のツアーのように、詳細な旅程が事前に伝えられているわけでもない…それは踏み出してみないと分からない世界です。アブラハムにとって、慣れ親しんだ場所から一歩踏み出すには葛藤もあったでしょう。

けれども、アブラハムはただ “信仰によって” その言葉に応じました。GOD IS NOW HERE.

アブラハムは完璧だから呼ばれたのではなく、未熟であり弱さも抱えていました。この後、「自分だけでこの状況を何とかしないと…」と力んで失敗もするんです。「ここに神はいない」と思い、主を認めない生活。GOD IS NOWHERE. けれどもあわれみ豊かな神は彼を引き戻し、共に歩み、成長させて下さいました。

アブラハムは旅の先々で主のために祭壇を築きました。共に歩んで下さる主を喜び、認める歩み。GOD IS NOW HERE. 私達も人生の一歩一歩を踏む度に、「今、ここに」主がおられることを認め、主のために祭壇を築く歩みをしたいと思います。KGKはそこにおられる神を認め、みことばに生きることを励まし合う交わりです。

レポートやバイトや就活に追われる忙しい生活の中で、神を認めているだろうか。あるいはハメを外して締まらない生活を送っているならば、そこに神はいるだろうか。

今年卒業する人たちはこれまで慣れ親しんで来た場所を離れ、新たな出発に不安を抱くかもしれません。でも確かな事は私達が死ぬほど心配したとしても、これから遣わされるそのただ中にも主は共におられるということです。

GOD IS NOWHERE

GOD IS NOW HERE

いつも私達はこのどちらを選ぶか、岐路に立たされています。あなたは今、置かれている場所で主を認めますか。

「心を尽くして主に拠り頼め。自分の悟りにたよるな。 あなたの行く所どこにおいても、主を認めよ。そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる。」(箴言3:5,6)

GOD IS NOW HERE.


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