●『教会は週一回で十分だもんね、と密かに思っているあなたに』 浜田　進（関東地区主事）

　皆さん、はじめまして。この4月より関東地区主事となりました浜田進です。どうぞよろしくお願いします。

　僕は2001年に大学を卒業後、約2年間出版社で営業マンとして働いていました。しかし、主から与えられた御言葉に押し出されて、会社を辞め、このように主事としてはたらくことになりました。

　僕は大学入学当初、学内伝道に重荷はなく、自分のやりたいことをやって学生時代を謳歌しようと思っていました。その頃は、高校時代からの夢であった軽音学部でバンドを結成し、ライブ活動をやるんだ！！という抑え難い衝動に駆られていました。そして早速軽音学部の部室を訪れました。そこには金髪、ピアス、斬新なファッションに身を包んだ明らかに風変わりな学生たちがタバコを吹かしながらたむろしていました。一瞬ひるんだ僕でしたが、絶叫、黄色い声、拍手喝采の渦と化すライブを想像し、意を決して入部の手続きをしました。軽音学部に入ったからといって信仰を捨てようとは思いませんでした。日曜日に教会に行ってさえいればそれで十分と思っていたのです。また、あまり気の進まない聖書研究会にも片足を突っ込んで、適当に関わっていこうと当時は考えていたのです。かくして僕の学生生活は幕を開けたのでした。しかし、学内の聖書研究会の先輩やKGKの諸先輩方たちとの出会いを通して、僕は徐々に自分の信仰について深く考えざるを得なくなりました（結局、聖書研究会にドップリ浸かるようになりました）。

　皆さんの中には、「大学の中でまでキリスト教の活動なんてやってられね〜よ」とか「伝道は教会に任せておけばいいじゃん」と思っている人がいるかもしれません（僕も入学当初はそのように考えていました）。そのように自身たっぷりに言う人はさらに「教会なんて週一回で十分だもんね。学生時代は自分のやりたいことをするんだもんね」とおほざきになるかもしれません。しかし、KGKに深く関わっている学生であれば、そんな学生を見つけたら「そうじゃないよっ！ビシッ！」と即座に突っ込みを入れてくれることでしょう。

　もしも、あなたが突っ込みを入れることに抵抗があったり、上記のつぶやきがあなた自身のつぶやきであるのなら、あなたはどうしてKGK活動に参加しているのでしょうか？同世代のクリスチャンがいて楽しいからですか？クリスチャンの彼氏・彼女を見つけるためですか？KGKの地区活動、学内活動はあなたの教会が現出できない同世代の仲良しサークルなのでしょうか？そこんところをもう一度考えてみませんか？以下の文章は僕が学生時代に深く考えさせられたことです。一見、どうってことのない質問ですが、ボディーブローのようにじわじわと僕を悩ませた一撃でした。あなたはこの一撃に耐えうる信仰の構えをしていますか？

　KGKに関わっている大半の学生が「クリスチャンホーム出身者」だそうだ。かくいう僕もそのうちのひとりだ。そのようなクリスチャンホーム出身者たちによって言い古されたフレーズがある。それは「気が付いたらイエス様を信じていた」というものだ。そのように言う学生の親や、所属教会の牧師や信徒はそれを聞いて自分たちの今までの苦労を振り返り、主に感謝を捧げることだろう。そして、その学生がKGKの活動に参加するようになると「もうこれで大丈夫だ」と胸をなでおろすかもしれない。しかし、本当に大丈夫だろうか？

　僕はクリスチャンホーム出身者たちに次のことを問うてみたい。

　あなたはなぜクリスチャンなのか？

　今さらそんな質問をしないでくれと言わないでほしい。僕は真剣にこのことを問いたい。

　君はなぜクリスチャンなのか？